人口10万人の地域住民の健康管理を、全国平均の約半分の78名の医師会員で担っている当医師会は、救急医療・高次医療の拠点として2つの医師会病院を経営し、かかりつけ医との連携と役割分担を積極的に行い、かつ会員・医療スタッフの生涯研修教育のセンターとして活用し、地域医療水準の向上に努めている。さらに、高齢社会の到来を受け介護老人保健施設、訪問看護ステーションの運営を行い、施設医療と在宅医療の有機的連携を心がけている。
地域住民からの夜間救急医療施設拡充の強い要望を受け、平成15年7月曽於郡医師会夜間急病センタ-・救急情報センタ-を設立し、平成25年4月に公益法人移行に伴い曽於医師会夜間急病センタ-・救急情報センタ-に改称した。センタ-は管内2市1町、保健所、消防組合、住民代表で構成される曽於地域救急医療協議会と曽於医師会会員(78名)が一致協力して運営している。
同センタ-は曽於医師会立病院において開業医と医師会立病院勤務医の協力のもと、夜間一次救急を担い、同施設において二次救急を分担するというシステムを確立おり、隣接する宮崎県都城市郡医師会病院や鹿屋医療センタ-との広域連携分担体制も確立されている。同センタ-の設立は、地域住民に大きな安心と、医療に対する大きな信頼をもたらしている。
また、救急情報センタ-で得られた情報は、消防指令室と共有し、大規模災害時医療、僻地医療の拠点施設としての医師会立病院を軸に、全医療機関が協力連携できるシステムもすでに整備されている。
新たにホ-ムペ-ジをリニュ-アルし、医師会活動、地域医療機関、救急夜間診療、救急医療などを案内しており、住民の意識向上、地域医療の充実・向上につながってきている。
平成15年11月1日、日本医師会最高優功賞を受賞いたしました。
平成25年度「救急医療功労者厚生労働大臣表彰」を受賞しました。
長年にわたり地域の救急医療の確保、救急医療対策の推進に貢献した団体の功績をたたえ表彰されたものです。
平成15年7月から曽於医師会夜間急病センタ-として曽於医師会病院内で運営し、救急情報センターとともに、曽於市、志布志市、大崎町の2市1町の財政支援を受けて、地域住民の一次救急医療を行う施設として、誰もが安心して暮らせる地域医療確立のために医師会が運営をおこなっています。